
目次
序章
モラハラ夫との関係に苦しむ女性の皆さんへ、お読みいただきありがとうございます。このコラムは、モラハラ(心理的・精神的な虐待)を受けているかもしれない、または受けていると感じるすべての女性に向けて、支援と情報を提供するために書かれています。モラハラは、肉体的な暴力ではなく、精神的な苦痛をもたらす行為です。そして、その影響は深刻で長期間にわたることがあります。しかし、あなたは一人ではありません。このコラムを通じて、モラハラからの脱出への一歩を踏み出すための情報とサポートを提供します。
はじめに
大声で怒鳴る、無視をされる、生活費を渡されない…夫からの仕打ちに、くたびれ果てていませんか。お辛いですよね。
このままとどまっていれば、夫からの理不尽な仕打ちを受け続けることになります。夫が改善することはありません。あなたの心は病んでいくでしょう。身体にも不調が表れだします。母親の精神状態は、子供たちにも影響します。子供たちは、敏感に感じ取るのです。
私たちAURAに相談してくだされば、この状況から抜け出すことができます。光のさす、穏やかな毎日へ、進むことができるのです。
私自身、セクハラやパワハラ、同僚からのいじめに悩んでいました。明日を変えることの、不安と恐怖もありました。このまま我慢すればいいと言い聞かせ、段々心が麻痺していきました。自分の心が知らず知らず病んでいるとは知らずに。
もし、誰かに一言でも相談できていたなら、一歩でもいいから動いていたなら。もっと早く未来は変わっていたかもしれません。人生は、長いようで短い。限りある人生を、あなたには、無駄にしてほしくないのです。
今のつらい状況から、穏やかで笑顔の絶えない生活に進みませんか。人生、そんなに悪くないと思えるかもしれません。
まずはお話を伺うことから。なんでも話してください。そのうえで、一緒に、今後の方針を決定しましょう。現在を変えることの一番の不安は、お金のことだと思います。AURAには、福祉に明るい専門家も在籍しています。行政から受けられる様々なサポートもご提案いたします。
あなたの未来は、確実に良くなっていきます。あなたも、本来の姿を取り戻します。1杯のコーヒーの味が、依然と違って感じられ、見えていた景色が、変わってくるでしょう。
私たちAURAに相談しますか、それとも、このまま夫との生活を選択しますか。
あなた自身の人生です。ぜひ、AURAにご相談ください。
「他人を喜ばせようとしていた時間を、自分のためにしようと決めたの。
批判する人は、私が何をしたって、失礼な態度をとるんだから。私は、今の私自身に満足するべきだと、思ったのよ」
アリエル・ウィンター
1.モラルハラスメントと夫婦げんかの違いを見極める方法
「モラルハラスメント」と「夫婦げんか」の最大の違いについて説明します。
(1)上下関係の有無
夫婦げんかは、夫と妻が対等な関係の中でお互いに意見を主張し合うことです。通常、お互いの意見を尊重し、解決策を見つけるためのコミュニケーションが行われます。上下関係はあまり発生しません。
モラルハラスメントは、一方の配偶者がもう一方をコントロールし、自分の思い通りに操ろうとすることです。この関係では、上下関係が存在し、加害者が支配的で被害者が従わざるを得ない状況が生まれます。
(2)相手を恐れる感情
夫婦げんかでは、お互いに意見が対立することがありますが、相手を恐れる状況はほとんどありません。意見の衝突があっても、感情的な暴力や脅迫は通常発生しません。
モラルハラスメントの場合、被害者は加害者を恐れることがよくあります。加害者はしばしば精神的な圧力や脅威を用い、被害者が自己主張することを難しくします。被害者は相手の反応を恐れて黙って従うことが多いです。
(3)解決が難しい状況
夫婦げんかは、対等な関係であるため、問題や対立があっても通常はコミュニケーションを通じて解決できます。感情的な緊張があっても、互いに話し合い、合意に達することが可能です。
モラルハラスメントは、加害者がコントロールを保とうとするため、問題の解決が難しくなります。加害者はしばしば不利益な条件を提示し、被害者に圧力をかけて自己主張を妨げます。解決策を見つけることが非常に困難です。
モラルハラスメントと夫婦げんかを見極めるためには、上下関係の有無と相手を恐れる感情がるか、を注意深く観察することが重要です。もしモラルハラスメントの兆候を感じる場合、専門家の支援を受けることが大切です。あなたの幸福と安全を守るために、適切な措置を講じることが必要です。
2.モラハラ夫の特徴①:見逃さないでください
モラハラ夫とは、精神的な虐待を行うパートナーのことを指します。彼らの特徴を理解することは、自己認識と安全を守るために非常に重要です。以下に、モラハラ夫の主な特徴を紹介します。
(1) 厳しい9割、激甘1割
モラハラ夫は、一貫して厳しい態度や怒りを示す一方で、急に優しくなったり、甘い言葉をかけてきたりすることがあります。この急な変化により、被害者は自分に非があると感じ、自己責任感を抱くことがあります。
(2)社会的に認められている
多くのモラハラ夫は、社会的な地位や職業で成功していることがあります。彼らは自己優越感を持ち、自分が家族を支えているという上位的意識が関係を歪めます。
(3) 妻に対してはケチだが、自分への投資に上限はない
モラハラ夫は、家計を管理し、妻に対しては生活費を最低限しか提供しません。しかし、自身の趣味や娯楽、交際費には大金を使うことがあります。不合理な金銭的要求を妻に課す一方で、自身の金銭的自由を制限しません。
(4)外部からの評価は上々
モラハラ夫は、外部の人々から高く評価されることが多いです。親族、友人、職場では、彼らの本性が分からないことが多く、被害者の訴えを信じてもらえないこともあります。
(5)外部との繋がりを制限
モラハラ夫は、被害者が外部とのコンタクトを持つことを嫌います。友人との会合や家族との交流を制限し、被害者の社会的な孤立を促進しようとします。
(6)暴力は振るわない
モラハラ夫は、身体的な暴力を振るうことは少ないですが、精神的な暴力を行います。暴言、人格否定、無視、物を壊すなどの手段を使い、被害者の精神を追い詰めます。
(7)自己責任を回避
彼らは大きな決断や選択を必要とする場面で、被害者の意思を尊重することがありますが、それは自己責任を回避するためです。失敗や問題が生じた場合、全ての責任を被害者に押し付ける傾向があります。
(8)自己省察が欠如
モラハラ夫は、自身の行動について反省することがほとんどありません。常に自己正当化し、自己優越感を保持します。
これらの特徴を理解し、モラハラ夫からの精神的虐待に気付くことは、あなた自身の幸福と安全を守る第一歩です。もし自身がモラハラ夫からの被害にあっていると感じる場合、専門家やサポート団体の助けを受けることを検討しましょう。
3.モラハラ夫の特徴②:目つきで見極める
モラハラ夫との関係に悩む多くの女性は、夫が結婚前と結婚後で態度が変わったことに戸惑います。モラハラ夫の特徴を見極める一つの方法は、その「目つき」に注目することです。以下に、モラハラ夫の目つきに関する特徴をご紹介します。
(1)目が笑っていない・冷たい目つき
モラハラ夫は口元は微笑んでいても、目つきが笑っていないことがよくあります。彼らの目は冷たく、他人への感情の入り口が閉ざされているように見えます。この冷たい目つきは、妻や他の家族に対して感じられる距離感や無関心さを示唆しています。
(2)易怒性があり、威圧的
モラハラ夫の目つきには、易怒性が感じられることがあります。彼らは些細なことでも怒りやすく、その怒りを威圧的な目つきで表現します。このような目つきは、妻を萎縮させ、自分を威圧されていると感じさせる効果があります。
(3)分析的な眺め
モラハラ夫は、他の人々を分析的に眺めることが多いです。彼らの目は常に周囲を評価し、相手の弱点や感情を読み取ろうとします。この行動は、妻に対して不安や不快感をもたらし、緊張感を高めます。
モラハラ夫の目つきには、彼らの感情や態度が表れています。これらの特徴に注意を払い、夫婦関係における問題を早期に察知し、必要な措置を講じることが重要です。そして、自分の幸福と安全を守るために、適切な支援を受けることを検討しましょう。
4.あなたの夫はモラハラ夫かも?!チェックリスト

モラハラ夫とは、精神的な虐待を行う夫のことを指します。モラハラ夫に関する心当たりがあるかどうか、以下のチェックリストを使って確認してみてください。このチェックリストの項目が5つ以上当てはまる場合、あなたの夫がモラハラ夫である可能性が高いかもしれません。
チェックリスト:
- すぐに大きな声で怒る
- 怒るタイミングがわからない
- 急に不機嫌になり、理由がわからない
- 自分の考えが世の中で一番正しいと思っている
- 理由なく、一日以上無視されたことがある
- 生活費を渡してくれないことがある
- 自分の趣味や交際費にはいくらでもお金を使うが、あなたの支出は1つ1つチェックする
- 家計表をつけさせ、月に1回収支の報告会(反省会)がある
- “俺が稼いでいるからこそ、おまえたちは生活できているんだ”が口癖
- 家事に行き届かない部分があるとねちねちと責める
- 主婦や家事育児に対して軽んじた発言をする(自分は全く手伝わないくせに)
- あなたの体調が悪いと”自己管理ができていない”と怒り出す
- どんなに体調が悪くても”飯は?”と言う
- あなたが作った料理を食べたい気分じゃないときは、作り直しを要求する
- あなたの気に入らない点をいつまでも繰り返し指摘する
- 周囲の人に”優しい人”と勘違いさせる能力を持っている
- 家の外で我慢していた分、家に帰ってくると横柄な態度をとる
- 自分の気分でセックスを強要する(あなたの気分は考慮されない)
- モラハラ夫自身がイライラをぶつけた部屋の掃除を強要する
- “自分の話は周囲の人に言うな。夫婦の問題は夫婦で解決しないと”と言って、妻が周囲に相談をさせないようにしている
これらの項目に当てはまる数をカウントし、5つ以上当てはまった場合、注意が必要です。モラハラ夫からの精神的虐待は深刻な問題であり、専門家やサポート団体の助けを受けることを検討しましょう。あなたの安全と幸福を守るために行動することが大切です。
5.モラハラは治るのか?その可能性と注意点
モラハラは、多くの人々にとって深刻な問題であり、その改善に対する希望を持つことは理解できます。しかし、モラハラが治るかどうかは複雑な問題であり、以下のポイントに注意が必要です。
(1)モラハラは性格と心の病気の複合体
モラハラは性格の一部とも言えますが、実際には心の病気に起因することもあります。この心の病気の一つとして「自己愛性パーソナリティ障害」が挙げられます。この障害の特徴は、自己中心的な態度や共感性の不足、他者を貶める傾向などです。
(2)改善の可能性は存在するが…
モラハラが改善する可能性はありますが、その道のりは簡単ではありません。モラハラ加害者自身が、自分がモラハラを行っていることを自覚し、改善する意思を持つことが必要です。また、専門家のサポートを受けることも重要です。ただし、モラハラ加害者はしばしば診察やカウンセリングに対して拒否感を示します。
(3)自己変革への意志が必要
モラハラが治るためには、自己変革への強い意志が不可欠です。自己変革には時間がかかることもあり、加害者自身がそのプロセスに取り組む覚悟が必要です。また、周囲の支援や専門家の指導が役立つこともあります。
(4)注意が必要な点
モラハラ加害者が改善に向かう過程で、繰り返し行動が改善されない場合もあります。被害者は自己保護のため、自分の安全を確保する手段を検討する必要があります。また、モラハラ加害者が改善を模索している間も、被害者の安全と幸福を確保するために適切な措置を講じることが重要です。
モラハラの治療や改善に関する情報は一般的なケースに当てはまらないこともあるため、個別の状況に合わせてアプローチを考えることが大切です。安全な環境とサポートを得ながら、モラハラからの解放を目指しましょう。
6.モラハラ夫の母親:性格の歪みの背後にある影響
モラハラ夫の行動や性格の歪みには、彼らの母親に関連する要因が影響を及ぼしていることがあります。以下に、モラハラ夫の母親に関連する要因を考えてみましょう。
(1) 母親もモラハラを受けていた
モラハラ夫は高学歴で社会的地位があることが多いです。彼らの母親も夫からモラハラを受けており、幼少期から「女性や母親はモラハラを受けて当然」という環境で育っていることが多いのです。父親が母親を隷属的に扱っている光景を見て育ち、自身も成長するにつれて同様の振る舞いを始める可能性が高いです。また、この環境で育つことにより、温かで健全な家庭のイメージを持っていないため、モラハラ行為が受け入れられると考えることがあります。
(2) 過干渉な母親
モラハラ夫の母親はしばしば「過干渉」なことがあります。彼らはちょっとした体調不良でも異常に心配し、学業、仕事、人間関係、恋愛関係などに積極的に介入しようとします。このような関係では、息子は母親の助言しか受け入れず、妻のアドバイスを無視することがあります。妻がモラハラ行為に苦しんでも、夫は母親の意見を重視し、妻の言葉を受け入れません。
過剰な愛情表現の背後には、母親がモラハラを受けた経験がある可能性も考えられます。このような歪んだ家庭環境が、モラハラ行為を再生産する要因となることがあります。
モラハラ夫の行動や性格は、彼らが育った家庭環境に根差しており、その理解が問題の解決に向けた一歩となります。一方で、夫婦関係において問題がある場合、適切なカウンセリングや支援を受けることが大切です。
7.モラハラ夫との離婚:決して楽ではない道
モラハラ夫との離婚を考えている人々にとって、その道のりは決して楽なものではありません。モラハラ夫との関係は複雑で、解決が難しいことが多いためです。以下に、モラハラ夫との離婚が難しい理由を紹介します。
(1)モラハラの明確な条件が定まっていない
「モラハラ」は法的には明確に定義されておらず、その行動や特徴は曖昧です。したがって、モラハラ夫の行動が離婚原因として認められるかどうかは、ケースバイケースで判断されることがあります。
(2)証拠の不足
モラハラ夫の多くは、証拠の取りにくい精神的虐待を行います。罵倒や無視などの行動は、物理的な証拠とは異なり、証拠を集めることが難しい場合があります。
(3) 裁判の難しさ
裁判所での離婚訴訟は、特にモラハラの証拠が不足している場合、非常に困難です。裁判所は公平な判断を下すために、証拠や明確な主張を必要とし、女性側の主張だけでは難しいこともあります。
(4)モラハラ夫の抵抗
モラハラ夫は離婚に反対することが多く、協議での解決を妨げることがあります。また、訴訟の際には強硬な反論を行うこともあり、争いごとが長引くことがあります。
(5)慰謝料の認定難易度
モラハラの精神的虐待が証拠不足である場合、慰謝料を認定するのも難しいことがあります。裁判所は公平な判断を下すため、慎重に審理を進める必要があります。
モラハラ夫との離婚は決して簡単な道ではありません。しかし、自身の安全と幸福を守るためには、専門家の助けやサポート団体の支援を受けることが重要です。何よりも、あなたの幸せを追求する権利を忘れずに、困難に立ち向かう勇気を持ってください。
8.モラハラ夫と離婚するための3つの条件

モラハラ夫からの離婚は、心身の安全を守るために決して楽な道ではありません。しかし、冷静に対処し、計画的に行動することで、離婚への道を切り拓くことができます。以下に、モラハラ夫との離婚を目指すための3つの鉄則をご紹介します。
(1) 別居が最優先
モラハラ夫からの別居は、離婚への第一歩です。別居に踏み切ることは勇気が必要かもしれませんが、弁護士のサポートを受けることで安心して進めることができます。別居後、モラハラ夫は世間体を気にし、追いかけてくることは少ない傾向があります。別居期間中、あなたはモラハラ夫の監視から解放され、自分の幸せを再発見できるでしょう。
(2)婚姻費用(コンピ)の調停を申し立てる
婚姻費用(コンピ)は、あなたの生活費を指します。モラハラ夫は通常、一定の地位や高収入を持つことがあり、民法によれば夫は妻の生活費を支給する義務があります。裁判所や調停を通じて、婚姻費用の支払いを認めさせることで、モラハラ夫は離婚を受け入れる可能性が高まります。モラハラ夫は世間体を気にするため、裁判所の決定には従いやすいでしょう。
(3)「無視」を徹底する
モラハラ夫は、自分の非を認識しづらい傾向があります。離婚に向けて進む際、モラハラ夫からの連絡や謝罪には「無視」を徹底しましょう。これにより、モラハラ夫は自分が無駄な時間とお金を費やしていることに気づき、離婚に応じる可能性が高まります。過去の信じて失敗した経験からも、モラハラ夫の言葉に惑わされず、冷静に行動しましょう。
9.モラハラ夫からの解放:
モラハラ夫から解放されるためには、以下の3つのステップを考えてみましょう。
(1)物理的な距離を置く
モラハラ夫からの解放を始める第一歩は、物理的な距離を置くことです。モラハラ夫は通常、自分の非を認めない傾向があり、改善することは難しいです。彼らは妻を支配し、依存していることが多く、この状態から抜け出すのは難しいです。別居をすることで、モラハラの被害を受けずに安全な環境を確保できます。離婚を前提にする必要はありません。夫の許可も必要ありません。まずは、自分自身を取り戻すために、距離を置くことが重要です。
(2) 弁護士に間に入ってもらう
別居後、弁護士に代理人として介入してもらうことを検討しましょう。モラハラ夫は別居しても、改心することはほとんど期待できません。彼らはしばしば妻に連絡をし、接触を試みることがあります。また、生活費や離婚に関する話し合いが難しい場合もあります。このような精神的な負担から解放されるために、弁護士のサポートを受けることが重要です。
(3)弁護士のサポートを受けるメリット
弁護士に依頼することで、夫に対して直接接触しないようにすることが可能です。弁護士はモラハラ夫との窓口となり、妻が夫と直接やりとりする必要はありません。この方法を通じて、安心して離婚協議などを進めることができます。弁護士はあなたの権利を守り、解放への道を指し示してくれます。
モラハラ夫からの解放は、あなたの幸福と安全を守るために重要です。物理的な距離を置き、弁護士にサポートしてもらうことで、新たな人生を歩む準備が整います。1は、あなたの解放をサポートする準備ができています。ぜひお気軽にご相談ください。
10.モラハラ夫に対する慰謝料請求:勝訴への道
モラハラ夫からの慰謝料請求は、簡単な道のりではありません。モラハラ夫は自分の非を認識しづらく、慰謝料をスムーズに支払ってくれることはまず期待できません。しかし、裁判で慰謝料を認めさせるためには、しっかりとした戦略と証拠が必要です。以下に、モラハラ夫に対する慰謝料請求についての重要なポイントをご紹介します。
(1)証拠の収集が不可欠
モラハラ行為を立証するためには、具体的な証拠が欠かせません。暴言や脅迫の音声の録音、侮辱的なメールやメッセージ、傷害の証拠(例:病院への受診履歴)、目撃証言など、モラハラ夫の行動を証拠として収集しましょう。これらの証拠は裁判での勝訴に不可欠です。
(2)具体的な行為を明確に
モラハラ夫への慰謝料請求においては、抽象的な主張ではなく、具体的な行為を明確に示すことが重要です。暴言、無視、生活費の支払拒否など、具体的なモラハラ行為を証拠として提出しましょう。裁判所は明確な事実を評価する傾向があります。
(3)弁護士のサポートを受ける
モラハラ夫に対する慰謝料請求は法的なプロセスが必要です。弁護士のサポートを受けることで、証拠の収集から裁判の進行まで効果的に進めることができます。また、弁護士は法律的なアドバイスを提供し、最善の戦略を立てるのに役立ちます。
(4)裁判の準備を怠らない
裁判に備えて、証拠を整理し、主張をまとめましょう。また、モラハラ夫との対決に備えて精神的にも強くなることが重要です。裁判は時間とエネルギーを要しますが、あなたの権利を守るために必要なステップです。
(5)和解も一考慮
裁判を避けるために、和解の道も検討しましょう。和解によって、慰謝料の支払いを受けることができる場合があります。ただし、和解に応じる場合でも、あなたの権利を守る条件をしっかりと交渉しましょう。
モラハラ夫に対する慰謝料請求は、法的なステップが必要であり、注意深く進める必要があります。弁護士のサポートを受けつつ、具体的な証拠を収集し、裁判の準備を行い、あなたの権利を確保しましょう。あなたの幸福と安全が最優先です。
11.モラハラが子供に与える影響:自分だけが我慢すればいいの?
モラハラからの解放は、あなただけでなく、お子様にとっても重要です。多くの女性が「子供のためには自分が我慢しなければいけない」と感じるかもしれませんが、モラハラ環境下での子供の健全な成長には大きな影響があります。
(1) ストレスと不安
お母さんがモラハラを受け続ける状況は、お子様にとっても緊張状態が続くことを意味します。子供は家庭内の不和や親の争いを感じ取り、それによって不安やストレスを抱えます。これが長期間続くと、心の健康に悪影響を及ぼす可能性があります。
(2)モラハラの連鎖
子供は親の行動を模倣することがあります。モラハラが家庭の一部として受け入れられる状況で育つと、将来自身がパートナーに対してもモラハラ的な行動をとる可能性が高まります。このような連鎖は、社会全体に悪影響を及ぼす可能性があります。
(3) 健全な成長への妨げ
モラハラ環境下で育つ子供は、感情の調整や社交スキルの発達に支障をきたすことがあります。健全な成長のためには、安定した環境と愛情が必要です。モラハラから解放された環境で育つことが、子供の将来にとってプラスとなります。
(4)幸福な親を見ることの重要性
子供は親の幸福を感じることができます。モラハラ環境下では、お母さんの幸福感が低下し、子供にも影響を与えます。幸福な親を見ることで、子供は幸福な家庭を築くヒントを得ることができます。
モラハラから解放されることは、あなた自身の幸福だけでなく、お子様のためにも重要です。経済的な心配もありますが、養育費や支援制度を利用することで乗り越えられるかもしれません。弁護士のサポートを受けながら、子供と共に幸せな未来を築くための第一歩を踏み出しましょう。子供の健康と幸福が最優先です。
まとめ
このコラムを通じて、モラハラ夫に悩む女性たちに対して、次の重要なポイントを強調しました。
- 自分を大切にしましょう:自己価値を高め、自分自身を大切にすることが、モラハラからの脱出に向けた第一歩です。あなたは価値のある人間であり、幸福を追求する権利を持っています。
- サポートを受けましょう:一人で悩まず、信頼できる友人や家族、専門家の支援を受けましょう。共感と助けを提供してくれる人々があなたの側にいることは、非常に重要です。
- 自己覚醒と行動:モラハラ夫の行動を理解し、そのパターンを認識することが大切です。そして、その後は自分の健康と安全を最優先に考え、行動に移す勇気を持ちましょう。
- 専門家のアドバイス:モラハラからの脱出は簡単なことではありません。専門家の助けを借りることは、安全で効果的な方法を見つけるのに役立ちます。
最も重要なことは、あなたはモラハラから抜け出すことができるという希望を持つことです。そして、そのために必要なステップを踏み出す決意をしましょう。あなたは健康で幸福な人生を築く権利を持っています。
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