【不倫と浮気の境界線】不倫と浮気の違いを徹底解説!

author:弁護士法人AURA(アウラ)
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目次

第1.序章

不倫と浮気の微妙な違いについて、多くの人々が疑問を抱いています。感情や信頼が壊れ、家庭に大きな影響を及ぼす可能性があるため、このテーマは社会的な関心を集めています。このコラムでは、不倫と浮気の本質的な違いを探求し、その影響や法的側面についても考察します。不倫と浮気の関係について理解を深め、関わる人々がより賢明な判断を下す手助けになるでしょう。

1.はじめに

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                                        ビヨンセ

第2.不倫と浮気の違いとは?

1 法律上は「不貞行為」という用語が使われる

浮気や不倫は、日常会話でよく使われる言葉ですが、法律上では具体的な定義がなく、代わりに「不貞行為」という用語が使われています。このコラムでは、浮気と不貞行為の違いについて、法律の視点から解説します。

2 不貞行為とは?

不貞行為は、法律(民法)で定められた離婚事由(離婚の条件)の一つです。具体的には、配偶者以外の誰かと性的な関係を持つ行為を指します。民法第七百七十条に規定されており、以下のように定義されています。

「一項一号の不貞な行為とは、配偶者のある者が、自由な意思にもとづいて、配偶者以外の者と性的関係を結ぶことをいい、相手方の自由な意思にもとづくものであるか否かは問わない。」

つまり、不貞行為は、配偶者以外の人と性的な関係を持つことであり、この行為があった場合、慰謝料を請求できるし、離婚の事由としても認められます。

3 浮気と不貞行為の関係

浮気と不貞行為は、一般的には同じような行為を指しますが、法律上の文脈では「不貞行為」という用語が使用されます。不貞行為は配偶者以外の誰かと性的な関係を持つ場合に該当し、民法に基づいて慰謝料請求や離婚が可能です。

要するに、浮気が不貞行為の一形態と言えます。浮気をした場合、それが不貞行為に該当する場合、法的な対応が取られる可能性があるということです。

4  まとめ

浮気や不倫は、一般的な言葉として使われますが、法律上は「不貞行為」という用語で規定されています。不貞行為は、配偶者以外の人と性的な関係を持つ行為を指し、これがある場合、慰謝料請求や離婚が可能となります。浮気と不貞行為の関係を理解し、法的な観点から問題を考えることが大切です。

第3. 不貞行為の成立要件

横を向いた女性が、悩んでいる様子の図
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不貞行為とは、法律上で定められた離婚事由(離婚の条件)の一つであり、特定の成立要件が存在します。以下では、不貞行為の成立要件を詳しく解説します。

1 行為者に配偶者がいる

不貞行為は、行為者が既婚者であることが前提です。つまり、配偶者がいる状況での行為が対象となります。独身者同士の関係では不貞行為は成立しません。

2 配偶者以外の性的関係を結ぶ

不貞行為は、配偶者以外の人と性的な関係を持つ行為を指します。具体的には、肉体関係(性交又は性交類似行為)を結ぶことが不貞行為に該当します。

3 本人は自由な意思に基づいている

行為者が自由な意思に基づいて不貞行為を行った場合に、不貞行為が成立します。つまり、強制や脅迫によって行為が行われた場合は不貞行為には該当しません。

4 相手が自由な意思かどうかは問わない

不貞行為が成立するためには、行為者自身が自由な意思に基づいていることが重要ですが、相手方が自由な意思であるかどうかは問われません。つまり、相手方が既婚者であるかどうかや、恋愛感情の有無は不貞行為の成立には関係ありません。

不貞行為は、上記の成立要件を満たす場合に成立します。要するに、行為者双方が既婚者であり、肉体関係を持ち、かつ自由な意思に基づいて行為が行われた場合、不貞行為として法的な対応が取られる可能性があります。

不貞行為の成立要件について理解することは、法的な問題や離婚の事由を考える上で重要なポイントです。

第4 一般的な意味での不倫・浮気の違い

不倫と浮気の違いを徹底解説!

浮気と不倫、この2つの言葉はしばしば使われますが、実際にはどのように違うのでしょうか?このコラムでは、浮気と不倫の違いについて詳しく解説します。

1 浮気とは?

浮気は一般的に、既婚者や交際中のカップルが、配偶者やパートナー以外の異性と、肉体的または精神的な関係を持つことを指します。浮気には肉体関係を持つ場合もあれば、恋愛感情を抱くだけの場合もあります。浮気は、性的な不貞行為に該当することがあります。

2 不倫とは?

不倫は、主に既婚者が自分の配偶者以外の異性と、肉体的な関係を持つことを指します。不倫の場合、少なくとも一方が既婚者である必要があり、肉体的な関係を持つことが不倫とされています。不倫は法的にも問題とされ、慰謝料請求や離婚の原因となります。

3 一般的な意味での不倫・浮気の違い

不倫と浮気の一般的な違いは以下の通りです。

  • ①既婚者の有無:不倫は少なくとも一方が既婚者である場合、浮気はいずれも未婚の場合も含む。
  • ②不貞行為の有無:不倫は肉体関係があることが一般的、浮気は肉体関係がない場合も含む。
  • ③関係の継続性・頻度:不倫は継続して性的な関係を持つことが多く、浮気は一度きりの場合もある。
  • ④精神的苦痛の大きさ:不倫は精神的な苦痛が大きいことが多い、浮気は比較的少ない。
  • ⑤夫婦関係への影響:不倫は夫婦関係の修復が難しいことが多い、浮気は修復の余地があることがある。

これらの違いを踏まえると、不倫と浮気は異なる概念であり、法的・道徳的にも異なる扱いがされることがあります。しかし、個人の価値観や関係によって、どちらも深刻な問題として捉えられることがあることを忘れないでください。

①既婚者の有無

不倫と浮気の違いの大きなポイントは、既婚者の有無です。不倫は少なくとも一方が既婚者である場合に成立し、配偶者以外の異性との関係を指します。一方、浮気は恋人同士や交際中のカップルが関与し、既婚者同士の場合には浮気とは呼ばれません。独身同士の場合に浮気とされることが一般的です。

このポイントを理解することで、不倫と浮気の違いが明確になり、どちらも個別の法的・道徳的な問題として捉えられることが理解できます。ただし、どちらも関係に影響を与える可能性があるため、慎重に考えることが重要です。

②不貞行為の有無

不倫と浮気の違いを理解する上で、不貞行為の有無が大きなポイントです。不倫は少なくとも一方が既婚者であり、その関係において配偶者以外の異性と肉体的な接触があることが特徴です。一方、浮気は恋人同士や交際中のカップルに関連し、既婚者同士の場合は浮気とは呼ばれません。肉体的な関係があるかどうかによって、不倫と浮気の違いが明確になります。

このように、不貞行為の有無が不倫と浮気の違いを決定づける要素となります。どちらも関係に影響を与える可能性があるため、慎重に考えることが重要です。

③関係の継続性・頻度

不倫と浮気の違いは、関係の継続性と頻度に関連しています。不倫は長期間にわたり、何度も同じ相手と肉体的な関係を持つことが一般的です。対照的に、浮気は一度きりの出来事や一時的な関係が多く、継続性や頻度が低い傾向があります。

この違いにより、不倫と浮気は感情的な影響や夫婦関係への影響も異なります。不倫は通常、深刻な問題として取り扱われ、夫婦関係に大きなダメージを与えることがあります。一方、浮気は一度きりの出来事であるため、感情的なつながりや影響が不倫よりも軽度であることが多いです。

継続性と頻度が不倫と浮気の違いを明確にし、関係の性質や影響を理解するのに役立つ要素です。

④精神的苦痛の大きさ

不倫と浮気は、どちらも配偶者に対する裏切り行為であり、その結果として精神的苦痛が生じます。しかし、この精神的苦痛の大きさには違いがあります。以下に、不倫と浮気の違いにおける精神的苦痛の大きさについて説明します。

ア 不倫の精神的苦痛

不倫は通常、感情的なつながりが深まり、長期間にわたる秘密の関係を伴います。配偶者に対する裏切り行為が継続し、感情的な交流も深まってしまうため、精神的な苦痛は大きいとされます。夫婦関係に深刻な亀裂を生じ、信頼が完全に崩壊することがあります。不倫の精神的苦痛は、関与した人々にとって長期間にわたって影響を及ぼすことがあります。

イ 浮気の精神的苦痛

一方、浮気は通常、一度だけの出来事や一時的な関係を指します。感情的なつながりが不十分であり、関係が継続的ではないため、精神的な苦痛は不倫よりも軽度であることが多いです。夫婦関係に影響を及ぼす可能性は存在しますが、不倫ほど深刻なダメージを与えることは少ないとされます。浮気の精神的苦痛は通常、一度の過ちとして終わり、関与者にとっては短期的な影響が主です。

精神的苦痛の大きさは、不倫と浮気の違いを理解する上で重要な要素の一つです。不倫は感情的なつながりと時間の経過に伴って精神的苦痛が深刻化し、夫婦関係に長期的なダメージを与える可能性が高い一方、浮気は一時的な過ちであり、精神的な苦痛は一般的に軽度です。

⑤夫婦関係への影響

ア 不倫の影響

不倫は通常、感情的なつながりが深まり、長期間にわたる秘密の関係を伴います。不倫行為が夫婦の信頼に裏切りをもたらし、感情的な崩壊を引き起こすことがあります。夫婦の間に亀裂が生まれ、信頼が完全に崩壊することもあります。不倫は夫婦関係に深刻なダメージを与え、離婚を引き起こす原因の一つとなることがあります。

イ 浮気の影響

浮気は通常、一度だけの出来事や一時的な関係を指します。感情的なつながりが不足しており、関係が継続的ではないため、夫婦関係に与える影響は不倫よりも軽度であることが多いです。ただし、浮気が発覚した場合、夫婦の信頼に亀裂を生む可能性があり、一時的な不安や疑念を引き起こすことがあります。しかし、浮気は一般的には夫婦関係に深刻な長期的な影響を及ぼすことは少ないとされます。

浮気と不倫の違いを考えると、夫婦関係への影響においても明確な違いがあります。不倫は感情的なつながりが深く、長期的な秘密の関係を伴い、夫婦の信頼を完全に崩壊させる可能性が高い一方、浮気は一時的な過ちであり、夫婦関係への影響は通常は軽度です。しかし、いずれの場合も夫婦関係に影響を与え、関与者にとっては困難な問題となります。

第5.どこからが不倫・浮気になる?

不倫と浮気、これらの言葉は愛と信頼に満ちた関係において深刻な崩壊を引き起こす可能性があります。しかし、それぞれがどこからが不倫で、どこからが浮気なのか、その線引きは個人の感覚によって異なります。一般的に、不倫と浮気を区別するためのポイントは以下のように考えられます。

1 ポイント1:肉体関係の有無

不倫は通常、肉体関係を伴う関係を指します。一方、浮気は性的な接触がない場合が多いです。したがって、パートナーが他の人と肉体関係を持っている場合、一般的には不倫と考えられます。一方で、キスやハグのような身体的な接触がある場合でも、性的な行為がなければ浮気と見なされることがあります。

2 ポイント2:親密な関係と感情

不倫はしばしば感情的なつながりや親密な関係を伴います。恋愛感情が絡んでいたり、パートナー以外の人との関係が特別なものと見なされる場合、不倫の可能性が高まります。一方、浮気は感情的なつながりが不明瞭で、一時的な過ちや冷静な判断の結果であることが多いです。

3 ポイント3:継続性と頻度

不倫は通常、長期間にわたり、継続的な秘密の関係を伴います。一方、浮気は一度だけの出来事や一時的な関係が多いです。関係の持続と頻度は、不倫と浮気の違いを明確にします。不倫は信頼を完全に崩壊させる可能性が高く、浮気は通常は夫婦関係に長期的な影響を与えないことが多いです。

4 ポイント4:法的な観点

不倫は法的にも問題となり、離婚や慰謝料の請求の根拠となります。一方、浮気は法的には不倫に該当しないことが多く、夫婦関係に与える法的な影響は限定的です。不倫の場合、肉体関係があるかどうかが重要な要素となります。

線引きは難しい問題ですが、個人の価値観や信頼関係に依存します。重要なのは、パートナーとのコミュニケーションと相互の期待値を明確にし、信頼と誠実さを大切にすることです。不倫や浮気は関係に深刻な傷を負わせる可能性があるため、慎重な行動が求められます。

第6.不倫や浮気はどんなきっかけで起こる?

髪を一つに束ね、スーツを着た女性が、疑問を持って困った顔をしている図

1 仕事の相談を聞いてもらう・聞く

恋愛関係において、不倫や浮気のきっかけはさまざまですが、アンケート調査によると、仕事の相談がその中でも最も多い要因とされています。なぜ、仕事の相談が不倫や浮気に繋がることがあるのでしょうか。

①距離感の近さ

仕事場では長い時間を共に過ごすことが多いため、同僚や上司との関係は特に親密になりがちです。仕事仲間とは日常的にコミュニケーションをとり、共通の目標や課題に向かって協力することで、信頼感や親しみを感じることが多いでしょう。この距離感の近さが、仕事相手に対する感情の深まりに繋がります。

②悩みを聞いてくれる存在

仕事上での悩みやストレスは誰にでもあります。そして、その悩みを共感し、共有できる相手が近くにいることは、精神的な安心感を生み出します。特に仕事仲間として共に働く相手は、仕事に関する悩みや不安をよく理解し、共感してくれるでしょう。このような状況で悩みを共有することで、感情の結びつきが強まり、不倫や浮気につながる可能性が高まります。

③信頼感の増加

悩みを相手に打ち明けたり、アドバイスを受けたりすることで、信頼感が増すことがあります。相手が自分の悩みを真剣に受け止め、サポートしてくれる姿勢を見せる場合、感情的なつながりがより深まり、恋愛感情が芽生えることがあるのです。特に配偶者や交際相手には言いにくい悩みや不満を、仕事仲間に打ち明けることで、新たな親密さが生まれることがあります。

④警戒心が必要

このような背景から、仕事の相談を通じて恋愛感情が生まれることがあるため、注意が必要です。家庭内でのパートナーの様子に変化が見られたり、異性の名前が頻繁に出てくるようになった場合、仕事場で何らかの変化があった可能性があるかもしれません。警戒心を持ち、パートナーとのコミュニケーションを大切にし、信頼関係を深めることが、不倫や浮気を防ぐ一助となるでしょう。

不倫や浮気は家庭や恋愛関係に深刻なダメージを与えることがあります。したがって、適切なコミュニケーションと相手への思いやりが、信頼と絆を築くために非常に重要です。仕事場での関係に注意を払いながら、健全な愛と信頼を育むことが、幸せな関係を築く秘訣と言えるでしょう。

2 残業で二人きりになる

恋愛関係において、残業中の二人きりの時間が不倫や浮気のきっかけになることはよくあります。それはなぜでしょうか。以下にその要因を探ってみましょう。

①親近感の増加

残業中、同僚や上司との二人きりの時間が増えることで、自然と親近感が増します。日常の業務とは異なる状況でのコミュニケーションが、相手との関係を特別なものと感じさせることがあります。この親近感が感情的なつながりの芽生えにつながることがあるのです。

②共感と信頼

残業中、仕事のストレスや課題について語り合うことがよくあります。この共感や共有された経験は、相手との信頼関係を深める要因となります。誰かが自分の悩みを理解し、助けてくれる存在であることは、感情的な絆を強化するでしょう。

③一緒に食事や帰宅

残業が長引くと、一緒に食事に行く機会が生まれたり、帰宅時間が近くなることがあります。このようなシチュエーションでは、日常生活の一部を共有することで、感情的なつながりがより深まることがあります。特に、外食や帰宅が一緒になることで、日常のルーチンを共に楽しむ喜びを感じることができます。

④注意が必要なポイント

ただし、残業中の二人きりの時間が感情的な絆を深める要因である一方で、注意が必要なポイントも存在します。パートナーが残業が多く、遅く帰宅することがある場合、その状況を理解することが大切です。特に以下の点に注意しましょう。

ア 信頼を大切にする:

疑念を抱かないようにするために、信頼を築くことが重要です。オープンなコミュニケーションを通じて、お互いの信頼を深めましょう。

イ ストレスと仕事の繁忙期を考慮:

残業が多い場合、相手がストレスを感じている可能性が高いです。仕事の繁忙期や重要なプロジェクトに対するサポートを提供することで、相手のストレスを軽減できるでしょう。

ウ 過度な疑念は避ける:

過度な疑念や不信感は関係を悪化させる可能性があります。疑念を抱く前に、相手とのコミュニケーションを通じて理解しようとする姿勢が大切です。

残業中の時間が関係を深める一方で、パートナーとの信頼とコミュニケーションを大切にすることが、健全な関係を維持する秘訣です。不倫や浮気を防ぐため

3 職場で上司と部下になる

恋愛や不倫のきっかけは、職場でも生まれることがあります。特に、上司と部下の関係がからむ場合、注意が必要です。なぜなら、上司には尊敬の念が芽生えやすく、それが恋愛感情へと発展することがあるからです。以下に、上司と部下の関係が不倫や浮気に至る可能性について考えてみましょう。

①尊敬と恋愛感情の境界

上司と部下の関係においては、尊敬や信頼が重要です。しかし、時に尊敬が恋愛感情に変わることがあります。上司が仕事で成功し、リーダーシップを発揮する姿勢に対して感銘を受け、それが恋愛のきっかけとなることがあるのです。

②職場での変化に注意

特に、職場での配置の変化は警戒が必要です。配偶者の部署に新しい上司や部下が配置された場合、新たな関係が生まれる可能性があります。また、新年度や転職などで勤務先が変わることも、新しい出会いが生まれやすいタイミングと言えるでしょう。

③家庭内のサインに注意

家庭内での会話や態度も、不倫の兆候を感じ取るポイントです。例えば、配偶者が上司に関する話題を頻繁に持ち出す、上司をほめる言葉を使うなどがあります。こうしたサインに敏感であることが、問題を早期に発見し、対処する手助けとなるでしょう。

④信頼とコミュニケーションの大切さ

不倫や浮気を防ぐためには、信頼とコミュニケーションが不可欠です。夫婦間やパートナーシップにおいて、お互いの気持ちや不安、期待をしっかりと伝え合うことが大切です。相手を尊重し、信頼を築くことが、不倫のリスクを低減させます。

上司と部下の関係が恋愛に発展しないようにするには、注意と理解が欠かせません。恋愛感情が芽生えた場合、早めに相手や配偶者とのオープンな対話を通じて問題解決に向けた努力をすることが大切です。

4 同じチームで仕事をする

チームでの協力は、多くの場面で非常に重要です。しかし、チームメンバー同士が仲良くなりすぎることで、恋愛感情が芽生えることもあるのです。ここでは、同じチームでの仕事が不倫や浮気のきっかけになる可能性について考えてみましょう。

①チームの信頼関係が恋愛に変わる場合

チームでの協力作業は、強い信頼関係や仲間意識を生み出すことがあります。共通の目標に向かって努力する過程で、感情が深まり、それが恋愛感情へとつながることもあるのです。

②配偶者の行動に注意

職場外でのパートナーの行動も注視することが大切です。特に、配偶者が家庭よりも仕事を優先し、残業や仕事関連の飲み会に積極的に参加する場合は、注意が必要かもしれません。働き方や社交活動に変化がある場合、問題の兆候かもしれません。

③コミュニケーションを大切に

不倫や浮気を防ぐためには、相手とのコミュニケーションが欠かせません。仕事で信頼関係を築く一方で、パートナーとのコミュニケーションも大切にしましょう。お互いの気持ちや不安、期待を共有し、信頼を深めることが、恋愛感情の発展を防ぐ一助となります。

同じチームでの仕事が恋愛感情を育てる可能性があることを理解し、注意深く行動しましょう。もし恋愛感情が芽生えた場合、早めに相手との関係を再評価し、問題を解決する努力が大切です。家庭と仕事のバランスを取りながら、健全な関係を築くことを心がけましょう。

5 出張先や社内旅行で一緒に行動する

出張や社員旅行は、ビジネスの一環として行われることがありますが、その際に不倫のきっかけになることもあるようです。以下では、出張や社員旅行が不倫に至る可能性について考えてみましょう。

①不倫のきっかけとしての出張・旅行

ア 気付かれにくい環境

出張や社員旅行先では、通常の生活圏から離れており、配偶者から気付かれにくい環境が整います。これが不倫行為に拍車をかけることがあります。

イ 宿泊環境

出張先や旅行先では宿泊が必要であり、宿泊施設内での不倫行為が自然に行われやすい状況が整います。

②出張・旅行の頻度に注意

出張や社員旅行が年に1回程度の少ない頻度であれば、不倫の可能性は低いかもしれません。しかし、出張が頻繁に発生する場合や、結婚後に出張が増えた場合は、注意が必要です。特に、出張が継続的に不自然に多い場合は、その背後に何かが隠れている可能性も考えられます。

③不自然な出張・旅行に警戒

パートナーが不自然に頻繁に出張したり、出張先や旅行先での行動が疑わしい場合は、警戒が必要です。自身や相手の行動に疑念が生まれた場合は、オープンで健全なコミュニケーションを図りましょう。信頼関係を築くことが、不倫を防ぐ一助となります。

出張や社員旅行は、ビジネスにおいて重要な要素ではありますが、その際に不倫のリスクも存在します。健全な関係を維持するためには、相手とのコミュニケーションや行動に注意を払い、信頼関係を築くことが大切です。

6 SNSなどで知らない人と交流する・同窓会に参加する

不倫のきっかけとして、最近ではSNSや同窓会など、オンラインでの出会いが増えています。これらの状況が不倫や浮気につながる可能性があるため、スマートフォンの変化に注意が必要です。以下では、SNSと同窓会が不倫のきっかけとなる場合について考えてみましょう。

①SNSで知り合う不倫

ア オンラインコミュニケーション

SNSを通じたコミュニケーションは、直接対面よりも簡単に行えるため、新たな人との関係が始まりやすくなります。

イ スマートフォンへの変化

不倫関係が進行すると、スマートフォンの使い方に変化が現れることがあります。スマートフォンを手放さなくなったり、画面にロックをかけるようになったり、画面を下向きに置くようになった場合は、不倫の可能性があるかもしれません。

②同窓会での出会い

ア 再会のきっかけ

同窓会では昔の友人や知人と再会する機会がありますが、中には過去に気になっていた人と再会し、恋愛感情が芽生えることがあります。

イ スマートフォンの変化

同窓会で特定の人との関係が深まると、スマートフォンの利用パターンに変化が出ることがあります。これには注意が必要です。

③注意が必要なスマートフォンの変化

パートナーがSNSで知り合ったり、同窓会で再会した場合、スマートフォンの変化に注意が必要です。例えば、以下のような変化がある場合は、不倫の可能性に警戒が必要です。

ア スマートフォンを手放さなくなった

いつでも連絡を取れるように、スマートフォンを手元に置いておくことが増えた場合。

イ 画面にロックをかけるようになった

プライバシーを守るために、スマートフォンのロックがかかっていることが多くなった場合。

ウ 画面を下向きにして置くようになった

他人に画面を見られないようにするため、画面を下向きに置くことが増えた場合。

不倫や浮気の兆候に気付いた場合は、オープンで建設的なコミュニケーションを心がけましょう。信頼関係を築き直すことが、問題の解決に役立つことがあります。

第7.配偶者の不倫・浮気を疑っている場合の対応|不貞行為の証拠の集め方

不倫や浮気の疑念がある場合、離婚や慰謝料請求を検討する際には、証拠の収集が重要です。ここでは、不倫・浮気の証拠を集めるための方法について解説します。

1不倫・浮気の証拠となるもの

①不倫・浮気の証拠として有効なもの

ア  不倫相手とのメッセージや通話記録

不倫相手とのやり取りを示すメッセージや通話記録は、証拠として有力です。スマートフォンや通話履歴から不自然なやり取りや頻繁な通話を探しましょう。

イ 念書や録音

不倫や浮気を認める念書や、浮気行為を録音した音声ファイルは、証拠として役立ちます。ただし、録音には法的な制約がある場合があるため、法律に従って収集しましょう。

ウ  写真や動画

ホテルに出入りしている写真や動画、性行為の写真や動画、裸や下着姿の写真は、明確な証拠となります。ただし、プライバシーと法的規制に注意し、合法的に収集しましょう。

エ メールやLINEの内容

性的な内容を含むメールやLINEのやり取りは、浮気や不倫の証拠として有用です。保存されているメッセージをスクリーンショットやバックアップを取ることで保管しましょう。

オ 探偵や興信所の調査報告書

プロの探偵や興信所が行った調査報告書は、法的に認められる信頼性のある証拠となります。専門家に依頼して証拠を収集することも検討しましょう。

これらの証拠を収集する際には、法律に従い、プライバシーを尊重することが重要です。不倫や浮気の証拠は離婚や慰謝料請求の際に有効な手段となりますが、法的手続きを進める際にも法律に従って行動しましょう。

②単体では証拠として弱いもの

不倫や浮気の証拠は、単体では弱い場合がありますが、それらの証拠が合わさることでより強力な証拠となります。以下は、単体では弱い不倫・浮気の証拠について説明します。

ア  食事している写真

不倫相手との食事を示す写真は、単体では肉体関係の証拠とはなりません。しかし、その他の証拠と組み合わせて、不倫関係を立証する一部となり得ます。

イ  通話記録、メール、LINE

通話記録やメール、LINEのやり取りも単体では不倫・浮気の肉体関係を証明するには不十分です。しかし、相手方が既婚者であることを示唆する文言や、怪しいやり取りがあれば、不倫の疑いが高まります。

ウ  ビジネスホテルの領収書

ビジネスホテルの領収書は、単体では不倫・浮気の肉体関係を証拠付けるものではありません。ただし、他の証拠と組み合わせることで、不正確な行動パターンを示す一助となります。

エ 手紙やプレゼント

不倫相手からの手紙やプレゼントも、単体では肉体関係の証拠とはなりません。しかし、これらの物品が怪しいやり取りと結びついていれば、不倫の兆候を示す証拠となります。

単体の証拠が弱い場合でも、それらを集めて整理し、全体のパターンと照らし合わせることが不倫や浮気の疑いを強化する手段となります。配偶者の行動や証拠を慎重に調査し、疑念を持った場合は専門家の助言を受けることも検討しましょう。

2 自力で不倫・浮気の証拠を集めて事実確認する

①電話やメッセージの確認

配偶者のスマートフォンを覗いたり、通話履歴やメッセージを確認することで、怪しい連絡先やメッセージを見つけることができます。ただし、違法なアクセスや盗聴は避けましょう。

②行動の観察

配偶者の日常行動に異変があるかを観察しましょう。普段と異なる駅や場所を利用する、急に遅く帰宅する、頻繁に外出するなどの変化が見られれば警戒が必要です。

③資産・金融情報のチェック

共有している銀行口座やクレジットカードの明細を確認し、怪しい支出や引き出しを見つけましょう。不正な支出があれば、不倫関係の証拠となる可能性があります。

④証拠の記録

怪しい行動や証拠を見つけた場合、写真を撮ったり、日記に記録しておきましょう。これにより、後で証拠として活用できます。

⑤第三者の証言

共通の友人や知人から情報を聞き出すことも有効です。ただし、注意が必要であり、配偶者に知られないよう慎重に行動しましょう。

自力で証拠を集める際には、法律を守りながら行動し、違法な手段は使用しないようにしましょう。不倫・浮気の証拠は、離婚や慰謝料請求などの法的手続きに役立つ可能性があります。しかし、状況に応じて専門家の助言を受けることも検討しましょう。

3 自力での証拠集めが難しい場合は探偵に依頼する

不倫や浮気の証拠を自力で集めることが難しい場合、探偵に依頼することがおすすめです。以下は、探偵に依頼するメリットと手順についてのコラムです。

①メリット

ア 専門知識と経験を持つ探偵が調査を行うため、確実な証拠を収集できます。
イ 調査報告書には写真や詳細な情報が記載され、法的手続きにおいて有力な証拠として利用できます。
ウ 探偵が調査を行うため、自身が配偶者に発見されるリスクが低いです。

②手順

ア 探偵の選定:

信頼性の高い探偵事務所を選びましょう。口コミや評判、実績などを確認し、相談を行います。

イ相談:

探偵に依頼する前に、状況や目的を詳しく相談しましょう。探偵はあなたの要望に合わせた計画を立てて調査を進めます。

ウ 調査開始:

探偵が調査を開始し、配偶者の行動や不正行為を監視・記録します。

エ 調査報告書:

調査が終了すると、探偵は調査報告書を提供します。報告書には写真や詳細な情報が含まれます。

オ 証拠活用:

調査報告書を元に、慰謝料請求や離婚手続きなどの法的手続きを進めることができます。

探偵に依頼する際には、契約内容や料金について明確に説明を受け、契約書を確認しましょう。探偵の協力を得ることで、不倫や浮気の証拠を確実に集め、適切な対処ができるでしょう。

第8.配偶者の不倫・浮気が発覚した場合は慰謝料を請求できる

慰謝料は不倫相手・浮気相手にも請求できる

不倫や浮気によって被害を受けた場合、慰謝料を請求できる対象は不貞行為を働いた配偶者だけではありません。実は、その不倫相手・浮気相手にも慰謝料を請求できることをご存知でしょうか?

この理由は、不倫相手・浮気相手が共同不法行為を行ったとされるからです。民法第719条によれば、共同不法行為を行った場合、各自が連帯して損害賠償の責任を負うことになります。そのため、不倫や浮気によって精神的な苦痛や損害を受けた方は、不貞行為を行った配偶者だけでなく、不倫相手・浮気相手にも慰謝料を請求することができるのです。

このコラムでは、不倫相手・浮気相手に対して慰謝料を請求できる場合について詳しく解説します。どのようなケースで請求できるのか、どのように進めるべきかなど、慰謝料請求のポイントをご紹介します。お金だけでなく、精神的な癒しも求める方々にとって、重要な情報となるでしょう。

1 慰謝料を請求できるケース

①不貞行為があった場合

夫婦間での不貞行為が発覚した場合、その不倫相手や浮気相手にも慰謝料を請求できる可能性があります。不貞行為が不法行為と見なされる理由はいくつかありますが、主な要因は以下の通りです。

ア 貞操義務違反:

夫婦は貞操を守る貞操義務があり、不貞行為はその貞操義務違反とみなされます。この違反が不法行為とされ、慰謝料請求の根拠となります。

イ 平穏な生活権侵害:

夫婦は平穏で円満な生活を送る権利があり、不貞行為がこの権利を侵害すると見なされます。夫婦関係が崩壊し、精神的な苦痛が生じた場合、慰謝料の請求根拠となります。

不貞行為を証明できる場合、これらの法的根拠をもとに、配偶者と不倫相手・浮気相手に対して慰謝料を請求することができるでしょう。慰謝料請求についての詳細や手続きについて、このコラムでは解説していきます。浮気や不貞行為に遭遇した方々にとって、重要な情報となることでしょう。

②肉体関係はないが悪質性が高い場合

不貞行為において、肉体関係がない場合でも、一定の条件を満たす場合には不倫、浮気相手に対して慰謝料請求が認められることがあります。具体的なケースや条件を以下に示します。

ア 性的類似行為がある場合:

愛撫やオーラルセックスなどの性的類似行為が証拠として提供された場合、慰謝料請求の根拠となり得ます。これらの行為は、肉体関係の一部と見なされることがあります。

イ スキンシップが繰り返し行われた場合:

不貞行為の一環として、繰り返しキスやハグなどの身体的な接触があった場合、夫婦生活の平和を維持する権利が侵害されたと判断されることがあります。

ウ 隠れた感情表現がある場合:

不倫、浮気相手とのやり取りで、愛情表現や恋愛的な言葉が使用されている場合、夫婦関係に対する侵害とみなされる可能性があります。特に、配偶者に隠れて行われたり、頻繁に行われたりする場合、慰謝料請求の根拠となり得ます。

しかし、慰謝料請求が認められるかどうかは、その行為や状況が不法行為に準ずるかどうかにかかっています。不貞行為が他方(不貞行為を受けた側)の平穏な夫婦生活を侵害する行為であると認定される必要があります。

そのため、肉体関係がない場合でも、不倫、浮気相手に慰謝料が認められるには、慰謝料請求の根拠を十分に示すことが求められます。慰謝料の認定には個別のケースごとに裁判所の判断が必要です。

③ワンナイトラブや風俗利用の場合

ワンナイトラブや風俗利用など、1回限りの肉体関係や恋愛感情を伴わない場合でも、不貞行為に該当する可能性があります。不貞行為の要件には、回数や相手の素性についての具体的な規定は存在しないため、1回の行為でも不貞行為とされることがあります。

特に風俗店に関しては、さまざまなサービスが提供されており、肉体関係を伴わないサービスも存在します。しかし、風俗店の中には肉体的な関与があるサービスもあり、それを利用した場合には肉体関係があったとみなされることがあります。例えば、ソープランドなどでは肉体的な接触が行われることが一般的です。

したがって、ワンナイトラブや風俗利用の場合でも、不貞行為に該当する可能性があるため、浮気、不倫相手に対して慰謝料請求を検討する際には、具体的な事案を詳細に検討し、法的アドバイスを受けることが重要です。慰謝料請求に関する詳細な規定や条件は法律によって異なる場合もあるため、専門家の助言を受けることで適切な対処が可能となります。

2 慰謝料を請求できないケース

①不貞行為の前から夫婦関係が破綻していた場合

慰謝料を請求できる条件の一つは、不貞行為によって平穏な夫婦関係を侵害された場合です。しかし、夫婦関係がすでに破綻していた場合、不貞行為があったとしても慰謝料請求が難しいことがあります。

夫婦関係が破綻しているかどうかの判断基準は、主観的要素と客観的要素が関連しており、以下のような要素が考慮されます。

ア 主観的要素:

夫婦の双方に離婚の意志があるかどうか

イ 客観的要素:
ⅰ長い期間にわたり別居状態が続いているか
ⅱ同居しているが夫婦間での接触が全くないか
ウ 有責性:
ⅰ暴力や暴言などのDV行為があるか
ⅱ置き去りなどの悪意の遺棄があるか

夫婦関係が破綻している場合、不倫相手があなたの権利を侵害したとは言いがたく、慰謝料請求が難しい可能性が高まります。すでに婚姻関係が破綻しているかどうかは、具体的な事情や証拠を検討する必要があります。慰謝料請求に関する詳細な規定は法律によって異なるため、専門家の助言を受けることが重要です。

②不倫相手・浮気相手が既婚者であることを知らなかった場合

不倫相手や浮気相手が既婚者であることを知らなかった場合、慰謝料を請求することは一般的に難しいとされています。慰謝料を請求するには、相手方に故意または過失が必要であり、その故意や過失が不倫相手や浮気相手によって認められない限り、請求が難しいです。

例えば、不倫相手や浮気相手が自身が既婚者であることを秘密にしていた場合、あるいは注意しても相手の既婚者であることが判別できなかった場合、故意や過失が認められにくいです。ただし、注意しても知ることができなかった場合とは、不貞行為をした配偶者が浮気相手と同棲していたり、頻繁に泊まりのデートをしていた場合など、特別な事情がある場合を指します。

一般的に、慰謝料請求においては、不貞行為が行われた際の故意や過失、不正行為の経緯などが検討されます。不倫相手や浮気相手が既婚者であることを知らなかった場合、慰謝料請求は成功しにくいとされています。しかし、具体的な事情や法的な規定に関するアドバイスは弁護士などの専門家に相談することが重要です。

③慰謝料請求権の時効が成立している場合

慰謝料請求には、特定の期限が設定されています。基本的に、不貞行為が発覚し、かつ不倫相手や浮気相手を特定してから3年間が時効の期限です。しかし、一部の特別な事情を除いて、この期限を過ぎると慰謝料を請求することはできなくなります。また、除斥期間と呼ばれる期限も存在し、不貞行為の発生から20年が経過すると慰謝料の請求ができなくなります。

具体的な状況によって、慰謝料請求の時効期間は異なります。以下に、状況別に時効期間をまとめました。

ア 不貞行為そのものによる慰謝料(不貞慰謝料)の請求期限:

不貞行為が発覚し、不倫相手を特定した時から3年

イ 浮気相手に対する慰謝料請求期限:

不貞行為と浮気相手を特定した時から3年

ウ 浮気が原因で離婚せざるを得なくなったことによる慰謝料(離婚自体慰謝料)の請求期限:

離婚成立後から3年

また、特別な事情により時効期間が延長される場合もあります。例えば、婚姻期間中に時効期間が来る場合、離婚後6か月間は時効が完成しない規定があります。しかし、浮気相手に対する離婚自体慰謝料は原則として認められません。

慰謝料請求に関する時効や特別な事情については、専門の弁護士に相談することが重要です。時効期間を正確に把握し、必要な手続きを適切に行うために、専門家のアドバイスを受けることをおすすめします。

第9.配偶者や不倫相手・浮気相手に慰謝料請求する方法

1 直接会って交渉する


不倫や浮気相手に対して、直接会って慰謝料請求を交渉する場合のステップについてご説明します。

①交渉の検討

相手方が話し合いに応じる姿勢を見せている場合、まずは交渉の検討を行いましょう。この際、具体的な要求事項や条件を整理しておくことが重要です。

②直接会う準備

交渉相手との直接の対面を検討し、会う場所や日時を調整しましょう。会う前に話し合うポイントや重要な事項を予めメモにまとめておくと、スムーズな交渉が行えます。

③交渉

会合の際、冷静かつ誠実な態度で交渉を進めましょう。感情的な発言や攻撃的な態度は避け、建設的な解決に向けて話し合いましょう。

④和解合意書の作成

交渉がまとまった場合、取り決めた内容を和解合意書にまとめてください。この文書には、慰謝料の金額や支払いスケジュール、その他の条件などが明記されます。

⑤署名・捺印の取得

和解合意書には双方の署名と捺印が必要です。交渉相手が同意したら、文書に署名・捺印を取りましょう。これにより、双方の合意が法的に確認されます。

強制執行認諾文言の追加

トラブルや支払い遅延などを防ぐため、和解合意書に強制執行認諾文言を追加することがおすすめです。これにより、必要な場合は強制執行手続きを進めることができます。

不倫や浮気相手との交渉は感情的な面も含まれるため、冷静な判断と法的なアドバイスを受けることが大切です。弁護士や法律の専門家と連携して交渉を進め、円満な解決を目指しましょう。

2 内容証明郵便を送る

内容証明郵便とは、書面を送信する際に日本郵便が提供する特別なサービスです。このサービスを利用することで、以下の点で大きな利点が得られます。

①確実な受け取り証明

内容証明郵便は、受取人が書面を受け取ったことを証明してくれます。相手が「受け取っていない」と主張しても、証拠が残り、訴訟時において信頼性の高い証拠となります。

訴訟時の有力な証拠

もし訴訟が発生した場合、内容証明郵便は法廷で有効な証拠として提出できます。相手に対する請求の正当性を証明し、勝訴の可能性を高めます。

強い意思の表明

相手に対して内容証明郵便を送ることは、慰謝料請求の真剣さと強い意思を示す手段です。相手に圧力をかけ、解決に向けた交渉を促すことができます。

浮気や不倫の被害を受けた場合、感情的な苦痛や損害を考慮に入れ、慰謝料請求を検討することは正当な権利です。内容証明郵便を利用して、証拠をしっかりと収集し、相手に対して正当な請求を行いましょう。

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3 訴訟を起こす

交渉がまとまらない場合や、内容証明郵便で慰謝料が支払われない場合には、慰謝料請求訴訟を提起することも考えられます。訴状を作成し、自分または相手方の住所地を管轄する裁判所に提出します。その後、法廷で口頭弁論などがおこなわれて、裁判所から和解案が提示されたり、判決が言い渡されたりします。和解が成立した場合や裁判で勝訴判決を得た場合は、相手方から慰謝料が支払われます。

第10.不倫・浮気を理由に慰謝料請求するなら弁護士がおすすめ

1 慰謝料請求が可能な状況かどうか判断してくれる

浮気・不倫による慰謝料請求が可能かどうかを正確に判断するために、弁護士の専門的な助言を受けることは非常に重要です。原則として、配偶者に不貞行為があった場合に慰謝料請求が可能ですが、具体的な状況や証拠の有無によって詳細な判断が必要です。

自分では不貞行為だと感じていても、法的に認められるかどうかは複雑な場合があります。弁護士は、相談内容や証拠を詳しく調査し、慰謝料請求が成立するかどうかを判断してくれます。また、証拠が不十分な場合でも、どのような証拠を収集すべきかについてアドバイスを提供してくれます。

弁護士に相談することで、浮気・不倫による慰謝料請求の可能性を詳細に検討し、離婚や慰謝料の請求に向けてどのように準備を進めるべきかについても的確なアドバイスを受けることができます。

相談に際して、初回の相談料が無料の場合もありますので、まずは弁護士に相談してみることが大切です。将来の方針を明確にし、問題解決に向けたステップを踏むために、弁護士の専門知識を活用しましょう。

2 慰謝料の請求対応を代わってくれる

不倫・浮気による慰謝料請求は、感情的なストレスを伴う難しいプロセスです。怒りや悲しみから冷静な交渉が難しいことや、適切な対応をしないと再び不倫トラブルに巻き込まれる可能性があることを考慮すると、弁護士への依頼は有益です。

弁護士に依頼することで、以下のメリットが得られます:

精神的な負担軽減

感情的なストレスを軽減できます。弁護士は冷静で客観的な立場から対応し、感情に左右されずに案件を進行させます。

②適切な交渉

弁護士は専門的な交渉技巧を持っており、相手との適切な交渉を行います。感情的な過激な行動や対立を避け、公平な合意を促進します。

法的アドバイス

法的な観点からアドバイスを提供し、慰謝料請求の妥当性を確認します。訴訟を進める場合、弁護士は法的プロセスを熟知しています。

和解合意書の作成

交渉が成立した際には、和解合意書を作成します。この書類には、「二度と不倫しない」「名誉を傷つけることを禁止する」などの内容を盛り込み、将来のトラブルを防ぎます。

時間とストレスの節約

弁護士に依頼することで、時間的な負担と精神的なストレスを軽減できます。専門家が問題解決に取り組み、あなたの代わりに交渉や訴訟対応を行います。

慰謝料請求をスムーズかつ効果的に進め、将来のトラブルを予防するためにも、弁護士への依頼はおすすめです。感情的な負担を減らし、公正な解決に向けてプロのサポートを受けることが賢明です。

3 自力で請求するよりも慰謝料の増額が望める

不貞行為に対する慰謝料の相場は、一般的に50万円から300万円程度と言われています。この幅広い金額の理由は、不貞行為の期間や頻度、被害の程度、夫婦関係の破綻度、子どもの有無などに依存しており、被害者の状況に応じて異なります。

しかし、弁護士に依頼することで、慰謝料の増額が期待できることがあります。なぜなら、弁護士は専門的な知識と経験を持ち、被害者の状況に合わせて適正な慰謝料金額を算出できるからです。さらに、弁護士に相談・依頼している場合、有効な証拠を収集しやすく、有利な条件で示談交渉を進めることができる可能性が高まります。

自力で慰謝料を請求する場合には、証拠の収集や交渉のスキルに不安が生じることがあります。しかし、弁護士のサポートを受けることで、専門家のアドバイスを受けながら適切な戦略を立て、慰謝料の増額を期待できるでしょう。

慰謝料請求において、弁護士の専門知識と経験は有利な要素であり、被害者の権益を最大限に守る手助けとなります。そのため、自力での請求に比べて、弁護士に依頼することが慰謝料増額の可能性を高める選択と言えます。

まとめ

不倫と浮気は、相手への感情や法的規制の違いにより、微妙に異なる事象です。不倫は既婚者と他の人との肉体的または感情的な関係であり、法的な影響も大きいです。一方、浮気はパートナーに対する信頼の裏切りとされることが多いものの、法的な責任は軽い場合があります。両者には家庭や関係に対する深刻な影響があることを忘れてはなりません。感情や倫理観、法的規制を考慮しながら、自身の行動や関係に向き合うことが大切です。

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