
浮気の兆候は誰しもが気になるものです。しかし、探偵に浮気調査を依頼する前に、その料金事情を理解することは重要です。この記事では、探偵に依頼する際に知っておきたい浮気調査の料金事情について詳しく探ります。探偵の料金がどのように計算されるのか、そして無駄な支出を避ける方法をご紹介します。
目次
浮気調査の費用の相場は10万~100万円と幅広い
浮気調査の費用の相場は幅広く、「10万~100万円」という範囲内で変動します。
【浮気調査費用の比較例】
調査時間 | 費用 |
---|---|
25時間 | 375,000円 |
15時間 | 225,000円 |
12時間 | 180,000円 |
浮気調査の費用の相場に幅がある理由
浮気調査の費用の相場に幅があるのは、それぞれの探偵事務所が異なる料金体系を採用しているためです。探偵の稼働時間やかかる諸経費も価格に影響を与えます。具体的には、浮気調査の費用は以下の要素から構成されます。
調査料金
調査員の人件費と稼働時間に応じて変動します。
諸費用
交通費、通信費、機材費、車両費、宿泊費などが含まれます。
手数料
報告書の作成などに関連する追加費用です。
基本料金
一部の事務所は基本料金を設けています。
つまり、浮気の証拠を押さえるためには、尾行や張り込みなどの稼働時間や、調査車両の使用などの経費がかかり、正確な調査料金の算出は難しいのです。しかし、浮気の日時や場所が特定できる場合、費用をコントロールする方法も存在します。
1時間あたりの浮気調査費用の平均金額
一般社団法人 東京調査業協会は2005年に都内の調査業者に対して調査料金に関するアンケートを実施しました。調査員2名の1時間あたりの調査料金の平均は2万~2.5万円であり、1万~2.5万円程度が相場とされています。また、調査車両の費用については、多くの探偵事務所が無料提供しており、かかる場合でも1万円~2万円未満が一般的です。
この平均費用をもとに、例えば調査員2名を1時間あたり2万円で5時間雇用し、調査車両費用を1万円とした場合、5時間の浮気調査費用は11万円になります。しかし、浮気のタイミングが不明確である場合や複数日にわたる調査が必要な場合、費用はさらに増加する可能性があります。
浮気調査の主な料金体系3つとおすすめ
時間料金型
先に述べたのが時間料金型です。この料金体系は、調査員の人数と1時間あたりの稼働時間に諸経費を加えて算出されます。料金が明確でわかりやすい利点がありますが、稼働時間が長引けば高額になる可能性や、基本料金や経費、書類作成費が別途発生するケースが多いことがデメリットです。この料金体系は、浮気の情報が既に一部把握できており、浮気の日時や場所が特定できる人に向いています。
パック料金型
パック料金型は、探偵のサービスを一律料金で提供する料金体系です。調査、機材の使用、稼働時間、経費、書類作成費などがすべて含まれており、時間料金型と比較して1時間あたりの料金が割安です。浮気調査にかかる時間が予測困難な場合におすすめですが、短時間で調査が終わる場合には割高になることがある点に注意が必要です。この料金体系は、浮気の情報が少ない場合や、調査にかかる時間が予測できない場合に向いています。
成功報酬型
成功報酬型は、着手金を支払い、調査が成功した場合に報酬金を支払う料金体系です。この料金体系の利点は、調査が成功しなければ調査費用や料金が発生しないことです。しかし、成功の定義を明確にしていない場合、トラブルが生じる可能性があります。成功報酬型を利用する際には、成功の基準を確認し、浮気相手の情報が必要な場合には、それも考慮に入れて計画することが大切です。
実際に浮気調査を依頼した際の費用一例
浮気調査を依頼した際の費用について、具体的な事例を紹介いたします。
浮気調査の目的と状況に応じた費用
浮気調査の費用は、依頼者の状況や目的によって大きく異なります。以下は、さまざまな浮気調査の事例における費用の一例です。
浮気相手の居場所特定調査
- 状況: 配偶者が急な外出が増え、不自然な挙動が目立つ
- 目的: 浮気相手の居場所を特定し、事実を確認したい
- 費用: 30時間パックを利用して50万円
浮気の証拠収集と慰謝料請求準備
- 状況: 配偶者との関係が破綻し、離婚を検討中
- 目的: 浮気の証拠を収集し、慰謝料請求の準備をする
- 費用: 20時間パックを利用して35万円
慰謝料請求と離婚手続きサポート
- 状況: 配偶者が浮気相手と同棲し、離婚を希望
- 目的: 慰謝料請求と離婚手続きのサポートを依頼
- 費用: 40時間パックを利用して60万円
浮気調査の費用は、依頼者の要望や状況に応じて異なります。詳細な調査内容と目的に基づいて、最適なプランを選択することが重要です。相談や見積もりの提供は多くの探偵事務所で無料で行われていますので、まずは専門家にご相談いただき、費用について詳しく説明を受けることをおすすめいたします。
浮気調査の費用を抑える方法
浮気調査の費用を節約する方法は、浮気に関する情報を事前に収集することです。具体的な浮気の兆候や行動パターンを把握することで、調査の効率を高め、費用を抑えることが可能です。
浮気の兆候を把握する
浮気調査を依頼する前に、パートナーの浮気の兆候を注意深く観察しましょう。急激な行動の変化、不審なスマートフォンの利用、外出の頻度の増加など、浮気の可能性を示唆する兆候があれば記録しておきます。
行動パターンの記録
パートナーの行動パターンを詳細に記録することは重要です。浮気をする曜日、時間、場所、行動の特徴などを把握しましょう。この情報は、調査のスケジュールを最適化するのに役立ちます。
日記をつける
日記や記録帳を活用して、パートナーの行動やコミュニケーションに関する情報を整理しましょう。特に怪しい行動や言動を記録することは、後の証拠として重要となることがあります。
相談と計画
収集した情報をもとに、探偵や弁護士との相談を行いましょう。専門家と協力して計画を立て、浮気の証拠を確実に収集するための最適な方法を検討します。このように、情報の収集と専門家のサポートを組み合わせることで、費用を最小限に抑えつつ効果的な浮気調査を行うことが可能です。
浮気調査で探偵に依頼する際のポイント
浮気調査は、探偵に依頼する際に注意が必要です。探偵は浮気調査のエキスパートであり、結婚前調査や人探し、嫌がらせ調査、盗聴器の発見など、さまざまな調査を行います。しかし、違法な業者も存在するため、慎重な選択が重要です。警視庁も違法業者に警戒を呼びかけています。ここでは、浮気調査で探偵に依頼する際のポイントと、探偵の選択、相談に行く際の持ち物について解説します。
探偵を選ぶ際の9つのチェックポイント
公安委員会への届出確認
探偵事務所は各都道府県の公安委員会に届け出を出す必要があります。届出証明番号の掲示を確認し、正規の業者かどうかを確認しましょう。
契約内容の明示
契約内容や重要事項を説明し、契約書を交付することは探偵業法によって義務付けられています。契約書には必要な情報が含まれているか確認しましょう。
追加料金・キャンセル料の確認
追加料金やキャンセル時の料金について確認し、不正な追加料金を請求されないように気を付けましょう。
費用が適正かどうか
費用は重要ですが、安価すぎる業者も注意が必要です。適正な費用を提示する探偵事務所を選びましょう。
複数人員の調査
複数名の調査員が必要な場合も考慮し、探偵事務所が適切な人員を提供できるか確認しましょう。
調査報告書の確認
調査報告書のサンプルを見せてもらい、信頼性の高い報告書を提供できるか確認しましょう。
実績の確認
探偵事務所の実績を確認し、経験豊富な探偵を選びましょう。
対応の質を確認
探偵や相談員の対応が丁寧かどうかも重要です。信頼できる対応を提供する事務所を選択しましょう。
比較と選択
3~5社ほどの探偵事務所から見積もりを取り、予算と対応を総合的に考慮して適切な探偵に依頼しましょう。
相談時に必要な資料
探偵への無料相談や見積もりを受ける際には、浮気の証拠として持っている情報や資料を持参しましょう。情報が豊富であれば、浮気調査の成功率が向上し、費用の節約にもつながります。具体的には、LINEのメッセージ履歴、避妊具の購入レシート、訪れたラブホテルの情報、クレジットカードの明細、予定表、日記帳などが考えられます。
ただし、浮気の証拠として有効なものはケースにより異なります。相談の際に、現在の資料が浮気の証拠として適しているか、また浮気調査に役立つ情報かどうかを確認することができます。多くの探偵事務所では、相談や見積もりは無料で提供されています。まずはお気軽に相談・見積もりを受けてみましょう。
浮気調査に関するポイント
浮気調査について、以下のポイントをご説明します。
大手の探偵事務所と安心感
大手の探偵事務所は、実績があり知名度が高いため、安心感があります。ただし、最適な選択かどうかは個人により異なります。探偵事務所を選ぶ際には、複数の事務所を比較し、自身に合った選択をすることが重要です。
高額な料金について
浮気調査の費用には相場が存在し、極端に高額な請求には注意が必要です。料金に関する詳細を確認し、納得できない場合は予算に合致する探偵事務所を選びましょう。浮気相手との示談に関しても、相手の了承や支払い能力が必要です。
浮気調査の結果と慰謝料支払い
浮気調査で収集された証拠は裁判で有効な証拠として認められることが多いです。ただし、相手の支払い能力については確実性がありません。支払いを保証することは難しいため、相手が判決に従わない場合、給与差し押さえなどの対策が必要となります。
浮気証拠から慰謝料を請求する際の相場
浮気の証拠が揃った場合、慰謝料を請求することができることを知っていますか?不貞行為における慰謝料の一般的な相場についてご説明します。
1. 離婚または別居しない場合の慰謝料相場 (50~100万円)
離婚や別居せず、浮気が夫婦関係に悪影響を及ぼした場合、浮気相手に慰謝料請求が可能です。ただし、慰謝料の相場は一般的に50~100万円程度です。この場合、金銭のやり取りは夫婦間で行われるため、経済的リターンは限定的ですが、浮気相手に対する制裁として考えることができます。
2. 別居する場合の慰謝料相場 (100~200万円)
浮気が原因で別居する場合、通常は夫婦関係が破綻しており、慰謝料請求は浮気相手に対して行われます。別居中は、生活費を要求する権利もあります。この際、慰謝料の相場は一般的に100~200万円程度です。浮気相手への慰謝料請求に加えて、配偶者にも生活費の支払いを要求できます。
3. 離婚する場合の慰謝料相場 (200~300万円)
離婚を選択する場合、浮気が原因で精神的な損害が大きいと判断され、慰謝料の相場は200~300万円程度に高まることがあります。離婚を検討する際には、浮気相手に対する慰謝料だけでなく、配偶者にも慰謝料を請求することを検討する価値があります。調査費用をかけることで、慰謝料請求のリターンが大きくなることが一般的です。
浮気に対する制裁として慰謝料請求を検討する場合、調査にかかる費用はその価値があることが多いです。
浮気調査の費用に関するよくある疑問
浮気調査に関する費用について不安を感じている方も多いことでしょう。浮気調査の費用に関するよくある質問についてまとめました。
浮気調査の費用は浮気相手に請求できるのか?
浮気調査の費用は、不貞行為の証拠を収集するために探偵に依頼する場合、損害賠償として浮気相手に請求することが可能です。ただし、以下のケースで認められます。
- 裁判の争点が「不貞があったかどうか」である場合
- 配偶者が浮気の事実を否定している場合
- 育児や仕事などで、自ら浮気の証拠を収集できない場合
- 配偶者が単身赴任で別居中の場合
- 探偵の調査結果が決定的な証拠となる場合
これらの場合、探偵に浮気調査を依頼しなければ証拠を収集できなかったと判断され、浮気調査の費用を相手に請求できます。
自分で浮気調査をする費用とリスクは?
浮気調査の費用を抑えたい場合、自分で調査を試みることも考えられます。市販のグッズやスマートフォンアプリを利用すれば、一定の範囲で調査が可能です。以下は調査に利用できるグッズとリスクについてのポイントです。
ボイスレコーダー(ICレコーダー)
- 価格: 数千円~1万円程度
- ポイント: 24時間録音可能で、無指向性のマイクがおすすめ。自宅や自家用車に設置可能。
小型カメラ
- 価格: 数千円程度
- ポイント: 違和感のないデザインのものを選びましょう。
スマートフォンアプリ
- 価格: 無料もしくは数百円程度
- ポイント: 相手のスマートフォンに無断でアプリをインストールしないように注意が必要。
自分で調査を行う際には、法的リスクにも注意が必要です。他人のプライバシーを侵害する行為や法律に違反する行動になる可能性があるため、慎重に進める必要があります。
まとめ
浮気調査は大きな決断です。探偵に頼む前に、料金事情を理解し、予算内で効果的な調査を行うための知識を得ることは不可欠です。この記事が、浮気調査を検討中の皆さんにとって有益であることを願っています。冷静な判断と信頼性のある探偵の選択をサポートします。